Cloudflare Registrarの料金は.comが年1,600円、.shopが4,600円。原価売りでも安くならないTLDがある

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手元にお名前.comからの請求明細がある。ドメイン1本の初年度、415円。

同じ年に、私はCloudflareでも2本取っている。こちらは年1,600円。

数字だけ見ればお名前.comの圧勝だが、この2つはそもそも比較になっていない。片方は初年度のキャンペーン価格で、もう片方は更新も変わらない定価だ。しかもTLDが違う。

そして「Cloudflareは原価売りだから常に安い」——これも私の思い込みだった。同じCloudflareで、.com は約1,600円、.shop は約4,600円になる。

Cloudflare Registrarとお名前.comに、私が実際に払っている額

ドメイン 取得先 年額 備考
umiyui.shop お名前.com 初年度415円 キャンペーン価格。更新額は未請求で未確定
tottekondate.com Cloudflare 約1,600円 取得も更新も同額
jidokacho.com Cloudflare 約1,600円 このブログ

なぜ同じCloudflare Registrarで.comと.shopが3倍違うのか

Cloudflare Registrarは「原価売り」を掲げている。レジストリ(TLDを管理している元締め)に払う金額に上乗せせずに売る、というモデルだ。

問題は、その原価がTLDごとに全然違うことにある。

Cloudflare Registrarの価格比較。.comは$10.46で約1,600円、.shopは$30.20で約4,600円。原価が高いTLDでは原価売りでも安くならない

.com と .shop で原価が3倍近く違うのは、レジストリごとに価格の付け方が違うからだ(流通量で決まる、という単純な話ではない)。

ここから導ける結論は1つ。

「原価売りだから安い」が効くのは、他社が大きく上乗せしているTLDだけ。 .com は他社が2,000〜3,500円程度で売っているので効く。.shop は原価が4,600円なので、どの業者で更新しても似た額に着地する。原価売りの旨味が出ない。

「Cloudflareにまとめれば全部安くなる」と思って移管すると、TLDによっては削減額がほぼゼロになる。

※ 金額は2026年8月時点のCloudflare Registrar公表価格(.com $10.46 / .shop $30.20)を $1≒152円で換算したもの。ドル建てなので為替とレジストリの価格改定で変動する。

お名前.comの初年度価格は、比較に使ってはいけない

私の415円がまさにこれだ。

.shop の原価が4,600円前後である以上、業者が初年度を原価割れで売っているということになる。実際、お名前.comの料金ページには今日時点で「.shop 0円(2個目以降280円)」と出ている。原価4,600円のものを0円で配っているわけで、販促費を先に払って更新で回収する設計だ。

悪いことではない。ただ、初年度の数字だけを見て業者を選ぶと、2年目に何倍もの請求が来る。

正直に書くと、私はこの更新額をまだ知らない。請求が来ていないからだ。原価から逆算すれば4,000円台後半より下にはならないはずだが、確定していないものを確定したように書くのはやめておく。契約前に更新料金の表を見る、それだけの話で、私はそれを見ずに取った。

なお「じゃあ安い業者に移管すればいい」も単純ではない。gTLDの移管料金には1年分の更新が含まれるのが一般的(Cloudflareもこの形)なので、丸損にはならない。ただし削減額が小さいTLDでは、手間に見合わない。

Cloudflare Registrarは.jpを扱っていない

先に結論を書く。.jp を取りたい人は、この選択肢を使えない。

Cloudflare Registrarが扱うTLDは400以上ある。だが公式のTLD一覧(2026年9月17日に確認)に .jp は無い。

紛らわしいのは、Cloudflareが国別ドメインを扱っていないわけではないことだ。同じ一覧に .us(アメリカ)、.co.uk(イギリス)、.ca(カナダ)、.mx(メキシコ)は入っている。入っていないのが .jp のほうで、.de(ドイツ)や .fr(フランス)も同じく見当たらなかった。

Cloudflareのドキュメントは、新しいTLDの追加は常に検討しているが、まだ載っていないTLDについて具体的な時期は示さない、と書いている。「そのうち対応する」を前提に計画を立てる話ではない。

回避策は1つある。ドメインは国内業者で取り、ネームサーバーだけCloudflareに向ける。 ドメインをどこで買うかと、DNSをどこで管理するかは別の話だ。原価売りの恩恵(取得料・更新料)は受けられないが、DNSの管理画面はCloudflareに寄せられる。

結論:条件別の取得先

ドメインをどこで取るかの分岐図。WordPressを使うならサーバー契約とセット、単体で買うなら.comはCloudflare、.jpは国内業者、その他は更新料金で選ぶ

最初に決めるのは業者ではなく「サーバーを契約するかどうか」だ。

レンタルサーバーの多くは、契約中はドメインが無料になる特典を付けている(対象TLD・プラン・契約期間に条件があるので要確認)。条件が合えばドメイン代は実質0円になり、上の1,600円も4,600円も関係なくなる。

サーバーを契約すべきかどうかの判断は副業サイトのインフラ選びに書いた。半分の人にはレンタルサーバーを勧めているので、迷っているならそちらが先だ。

単体で買う場合の分岐はこうなる。

欲しいTLD 取得先
.com Cloudflare(約1,600円・取得も更新も同額)
.jp お名前.comなど国内業者(Cloudflare Registrarは.jpを扱っていない)
.shop など原価の高いTLD 更新料金で選ぶ。業者間の差は小さい

Cloudflareを選ぶ場合の注意点も書いておく。ネームサーバーをCloudflareに向けるのが必須条件なので、DNSを別の場所で管理したい人は選べない。管理画面も英語だ(設定項目自体は少ない)。

ひとつ、正直に

この記事で私が勧めているCloudflareには、紹介報酬が存在しない。 原価売りで利幅がないので、報酬を出す原資がそもそもない。

一方、選択肢として挙げたレンタルサーバー各社には報酬のプログラムがある。報酬が出ないほうを勧めている形になるが、逆にすると、この記事を読んで損をした人が二度と戻ってこない。それだけの理由だ。

最後に、費用ではない話

昨日まで、このブログは無料の共有サブドメインで動いていた。不満はなかった。ただ、そのURLは自分のものではない。ホスティングをやめた瞬間、書いた記事のURLは全部死ぬ。

年1,600円は月にすると133円だ。書いたものの住所を自分の名義にしておく費用としては、たぶん一番安い。実際にドメインを移した記録は、サイトマップ「取得できませんでした」が40日直らなかった話に書いている。