Claude Codeで副業は作れる。詰まるのは作ったあとだった

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。リンク経由で申し込みがあった場合、運営者に報酬が入ることがあります。紹介するのは実際に使っているか、比較検討したサービスだけです。

日曜の21時に、スマホのLINEが鳴ります。

先週のネットショップの売上と、アクセス数と、前週比。私が書いていないコードが、私が寝ていても、日曜の21時に勝手にまとめて送ってくれる。作ったのはClaude Codeで、私は「日曜21時に週次レポートをLINEで送って」と日本語で頼んだだけです。

火曜と金曜の21時にも別のLINEが来ます。こちらはSNSの投稿下書き。これも同じ仕組みです。

こう書くと順調に聞こえますが、正直に言うと、このブログを含めて私の副業の売上はほぼゼロです。 ネットショップはまだ開店していません。有料の技術書を1冊出して、そちらは売れていますが、生活が変わる金額ではない。

それでも、この記事を書く価値があると思っています。「Claude Code 副業」で検索して出てくる記事が、どれも同じところで話を終わらせているからです。

検索結果に並んでいるのは、全部「作る話」だった

この記事を書く前に、上位に出てくる記事を10本ほど読みました。タイトルはこんな感じです。

内容も似ています。クラウドワークスで案件を受ける、Webアプリを作って売る、中小企業の事務作業を自動化する。単価は5,000〜30,000円、エンジニアなら6〜8時間かかる作業が45〜90分で終わる——だいたいこの型です。

書いてあることは、たぶん嘘ではありません。Claude Codeは実際にそれくらい速い。私も体験しています。

ただ、どの記事も「作れた」で終わっていました。 作ったものが翌月も動いているか、動かすのに何がかかるか、どこで壊れるか。そこを書いた記事が、10本読んで1本もなかった。

私は作る話は書けません。まだ稼げていないので。書けるのは、作ったものを何ヶ月か動かし続けている側の話だけです。

実際に動いているもの

今、私が動かしているのはこれくらいです。

コードはほぼ全部Claude Codeが書いています。私は動作とレシートを確認する係です。

かかっているお金は、Claude Codeの月額(3,000〜20,000円のプランがあり、私は途中で上げました)と、サーバー代がほぼゼロ(Cloudflareの無料枠で足りている)。ネットショップと会計ソフトは別途。

作るところまでは、本当に速いです。ここは検索上位の記事が言っている通りだと思います。

詰まったのは、ここから先の3か所

1. 動いているものは、誰も見に行かない

先日、献立アプリの設定を点検していたら、AIサービスのAPIキー——事実上のクレジットカードです——が、伏せ字にもならず設定画面に表示されていました。

原因は私の打ち間違いでした。キーを登録するとき、名前を入れる欄にキーごと貼り付けていた。値のほうは自動で伏せ字になりますが、名前は伏せ字になりません。当たり前です。ラベルを隠したら、どれのことか分からなくなるので。

半年近く気づきませんでした。 動いているものを、人はわざわざ開けないからです。

これは自動化の構造的な弱点だと思っています。うまく動いている限り、誰も様子を見に行かない。だから事故は、起きた瞬間ではなく、ずっとあとで見つかる。私の場合は開店前だったので笑い話で済みましたが、お客さんのデータを預かってからだったら謝る話になっていました。

2. 事故は「人間が手で触る境目」に集中する

今の話で大事なのは、この事故をClaude Codeは止められなかったことです。そして、止められなくて正しい。

キーを打ち込んだのはターミナルの前に座っていた私で、コードの外側の出来事だからです。書かれたコードには問題がなく、レビューしても出てきません。

AIに任せると、コードの中の失敗はかなり減ります。減った分だけ、残った失敗が人間の手作業に集中する。設定を入れる、鍵を貼り付ける、公開ボタンを押す。いちばん地味で、いちばん取り返しがつかないところです。

任せるほど、自分がどこに残っているかを知っておく必要がありました。

3. いちばん詰まったのは、技術じゃなかった

これがいちばん書きたかったことです。

SNSの投稿下書きを自動生成する仕組みは、数ヶ月ちゃんと動いています。火曜と金曜の21時に、ちゃんとLINEが届く。

でも私は、その下書きを一度も投稿していません。

理由は技術と何の関係もなくて、単純にSNSが苦手だからです。開店前の店で何を発信すればいいのか決まっていない、という言い訳もありました。要するに、踏ん切りがつかなかった。

Claude Codeは、投稿文を書くところまでは完璧にやってくれました。送信ボタンを押すのは私の仕事で、そこで止まった。

「AIで自動化すれば副業が回る」という話を読むとき、ここを思い出してほしいです。自動化できるのは、やり方が決まっている作業だけです。何をやるか決まっていない状態を自動化すると、決まっていない状態が高速で出力されるだけでした。

それでも私が勧める始め方

ここまで読むと止めているように聞こえるかもしれませんが、逆です。私ならこう始めます。

売る前に、自分の面倒くさい作業を1つ自動化してください。

いきなり案件を受けるのは勧めません。品質の責任が発生するうえ、動かし続けるコストの見積もりができないからです。相場を知らないまま「45分で終わります」と請けると、後から来る保守で赤字になります。

最初は自分用でいい。毎週やっている集計、毎回コピペしている作業、忘れがちな確認。それを1つ選んで、Claude Codeに日本語で頼む。1つ動かすと、作る難易度より、動かし続ける難易度のほうが高いことが体感で分かります。この感覚がないまま案件を受けるのが、いちばん危ないと思っています。

私の週次レポートは、まさにこの「自分用の1つ目」でした。そして一度、黙って止まっていたこともあります。そういうことが起きる、と知れたのが収穫でした。

動かす場所と、お金の記録

作ったものをどこに置くかは、作るものによります。私の自動化は全部Cloudflare Workersで、無料枠に収まっているのでサーバー代はかかっていません。WordPressのブログも一緒に持ちたい人はレンタルサーバーのほうが早いです。この判断は別記事にまとめました。

副業でサーバーを選ぶときの判断基準

もう一つ、先にやっておくと後が楽なのが記帳です。副業の収益が出てから慌てて1年分の領収書を掘り返すことになるので、金額がゼロのうちに口座を繋いでおくほうが精神的に楽でした。私はfreee会計マネーフォワード クラウド確定申告を比較して選んでいます。選び方は下の記事に書きました。

副業の会計ソフト、freeeとマネーフォワードをどう選んだか副業会社員の開業届、出す・出さないの分岐点

※私は税理士ではありません。開業届や確定申告の判断は、最終的にお住まいの税務署か税理士に確認してください。

まとめ

Claude Codeで副業の「もの」を作るのは、検索上位の記事が言う通り、本当に速いです。そこは疑っていません。

ただ私が実際に詰まったのは、作ったあとの3か所でした。動いているものを誰も見に行かないこと。事故が人間の手作業に集中すること。そして、送信ボタンを押すのは結局自分だということ。

売上ゼロの人間が書ける記事はここまでです。稼げたらまた書きます。

→ 関連:AIエージェントでネットショップを運営してみた実録