副業の固定費は月8,300円だった。サーバー代0円でも、開いていない店に家賃を払っていた

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「副業 初期費用」で検索すると、上位に並ぶ記事の結論はほぼ揃っている。サーバー代とドメイン代で月1,000円前後。年に1万円ちょっと。

同じ日に「AI 副業」で検索すると、こう書いてある記事が並ぶ。Claude の月100ドル(約15,000円)プランがいちばん費用対効果が高い

どちらも2026年の記事だ。桁が一つ違う話が、同じ「副業を始めたい人」に向けて同時に流れている。

私は両方の世界に片足ずつ突っ込んでいる側の人間で、今月の固定費は月8,300円だった。内訳を全部出す。そして、そのうち一つは明確に無駄で、無駄になった理由は金額ではなく契約した順番だった。

今月の請求書:全部

項目 月あたり 備考
Claude Code(Pro) 3,000円 月20ドル。私の副業のコードはほぼ全部これが書いている
Shopify(ベーシック) 4,850円 公表価格。ネットショップの月額。まだ開店していない
独自ドメイン2本 450円前後 umiyui.shoptottekondate.com。年払いを月割
サーバー代 0円 自動化3本とサイト2つ、全部Cloudflareの無料枠
会計ソフト 0円 売上がほぼゼロなので、まだ無料の範囲
合計 約8,300円

この金額で動いているものは、前の記事に書いた通りだ。日曜21時に売上レポートをLINEに送る仕組み、火・金21時にSNS投稿の下書きを送る仕組み、献立を考えるスマホアプリ、このブログ、技術書1冊。

売上は、技術書がぽつぽつ売れているだけで、ほぼゼロ。つまり毎月8,300円の赤字を、数ヶ月続けている。

0円にできたのはサーバー代だけだった

競合記事が「月1,000円」の主役に置いているサーバー代は、私の請求書では0円だ。Cloudflareの無料枠に全部載っている。何本動かしても0円のままで、これは驚くほど本当だ。

ただし、これから始める人の半分にはレンタルサーバーを勧める。分かれ道はスペックでも値段でもなく、WordPressを使うかどうかの一問しかない。使うなら無料枠では動かないので、エックスサーバーロリポップ!に月500〜1,000円払うのが最短距離になる。判断基準はこちらに詳しく書いた。

副業サイトのインフラ選び:レンタルサーバーか、無料枠か

ドメインを別で買う前に、サーバー側のドメイン無料特典を確認するほうが安い。順番を逆にすると年1,500円を余分に払うことになる。私はこれを間違えた。

いちばんの無駄は、開いていない店の家賃だった

内訳表でいちばん高いのはShopifyの4,850円だ。そしてこの店は、まだ一度も開いていない

商品は決まっている。写真も撮った。だが公開に踏み切れず、その間ずっと月額が落ち続けている。積み上がった分で2万円を超えた。同じ2万円あれば、レンタルサーバー代を2年払える。

言い訳もできる。準備期間だから、テーマをいじるのに必要だから。でも正直に言うと、払っていれば進んでいる気になれたというのが実態にいちばん近い。月額は、進捗の代わりにはならない。

Claude Codeの3,000円は同じ数ヶ月で、レポート自動化とアプリとブログを吐き出した。同じ「サブスク」でも、この二つは性質が違う。ここが今回いちばん書きたかったことだ。

固定費は「止めたときどうなるか」で3つに分かれる

金額の大小より、こちらの分類のほうが判断に効いた。

1. 止めても、作ったものが残る費用 Claude Codeの月20ドルがこれだ。今日解約しても、書かれたコードとブログ記事は消えない。月単位で止めて、また必要になったら払える。いちばん安全な固定費で、だからここは最初から払っていい。

2. 止めると、資産ごと消える費用 Shopifyがこれ。解約すれば店も商品データも消える。だから一度払い始めると止められなくなる。売るものと売り方が決まってから契約する費用で、私はここを先に契約した。順番の間違いはこれ一つだった。

3. 止めると、二度と戻れない費用 ドメインだ。年1,500〜4,000円と、金額はいちばん小さい。だが失効させると住所を他人に取られて、買い戻せない。しかも更新料は取得料より高い(.shopのようなドメインは初年度数百円、翌年から4,000円前後というのが普通だ)。安さで選んで、2年目に驚くところまでがセットになっている。

つまり契約の順番は、金額の安い順ではなくこうなる。

  1. ドメイン(安い・失うと戻れない・早く押さえる価値がある)
  2. AIのサブスク(作るものが増える。止めても残る)
  3. サーバー(WordPressを使うと決めたときだけ)
  4. 売り場の月額(売るものが決まってから。ここだけは遅いほうがいい)

私が始める前に戻れるなら、月3,000円のAIだけで始める。ブログはCloudflareの無料枠で書けるし、店は開ける日が決まってから契約すればいい。それで浮いた2万円は、そのままキャッシュとして残っていた。

固定費は、記録しないと存在しなくなる

もう一つ、実務的な失敗を書いておく。

私は「いつ・何を・いくらで払い始めたか」をどこにも記録していなかった。だから固定費の総額を出すのに、カードの明細とメールの領収書を掘り返す作業が発生した。この記事の表を作るのに1時間かかっている。

副業の固定費は、ほぼ全部が経費になりうる。ならないのは記録がないときだけだ。売上ゼロの今でも、freee会計マネーフォワード クラウド確定申告は無料の範囲で口座を1つ繋げる。私が繋いだのは売上が立ってからで、それより前の月の明細を後から拾うのがいちばん面倒だった。金額が動いていないうちに繋ぐのがいちばん楽という、順番の話がここにもある。

副業の売上が初めて立ったら、最初の月にやること3つ副業会社員の開業届、出す・出さないの分岐点

※私は税理士ではない。何が経費になるか、開業届を出すかどうかの個別判断は、税務署か税理士に確認してほしい。

まとめ

売上が立ったら、この表の右側に収入の列を足して同じ記事を書く。今はまだ左側だけだ。

→ 関連:AIエージェントでネットショップを運営してみた実録